当寺は千手山慈眼院と号し、浄土宗知恩院末にて、今から三百五十年前の 正保二年(一六四五)往誉達道上人により創建されました。

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今月のお話
南無や南無 あと幾度の柚子湯かな
2010/01/05更新

今年も静かなうちに新年を迎えることが出来ました。未だ若いと思って若振っておりましたが、寒さも加わって、あっちが痛い、こっちが苦しいと、身体に少なからず影響が出はじめ、今年も病院通いの末、薬に厄介になって生きていくことを考えますと、『なにくそ!頑張らなくては』と意気だけはあるのですが・・・。

そういえば、何年か前の12月末頃、NHKの俳句王国に、俳優の小沢昭一さんが出演、その時の俳句の中の一つに、『南無や南無 あと幾度の柚子湯かな』と誦んだ一句がありました。
テレビを見ておりました私は良い歌だだと何度も何度もそんな意味合い深い歌の意味に納得してしまったのであります。(テレビの評価はいま一つでしたが・・・)

大掃除も済み心静かにお風呂に入ったら“ゆず”の香りがプーンと湯の中に、においただよい、静かに湯を頂いていると、あー今年も暮れて来たなぁ、私も年をとったがあと何年生きられることであろうとの思いが歌になったのであろう。

それにしましても、案外、死ぬまで年寄りを感じないまま、死んでいくのでありましょう。
いわば、年寄りという言葉は本人には関係なく他人が思ったり感じたりするもので、言われて始めて年寄りかと実感するものでありましょう。いや、その方が年をとらないで良いかもしれません。世の中何事もプラス思考で生きていかねばと、特に考える今日この頃です。

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