当寺は千手山慈眼院と号し、浄土宗知恩院末にて、今から三百五十年前の 正保二年(一六四五)往誉達道上人により創建されました。

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大宝寺の墓地

「自分の入る墓をどうしたらよいか」と悩んでいる人が多い。それが身寄りのない人だったり、後継ぎのない人にとっては深刻な問題である。

伊勢原市の繁華街のすぐ裏手にあるお寺「大宝寺」では、そのような人たちのために共有墓地「吉水陵」を設け、永代供養をしている。

三十五万円の永代使用料と五万円の墓碑建立費を出せば、あの世での安住の地が求められるとあって年配の独身者、一人身の女性たちから大宝寺への間い合わせが次々と寄せられている。

伊勢原市東大竹1-311、浄土宗大宝寺(佐々木洋之住職)は、伊勢原駅北口から歩いて五分程。途中、坂も階段も全くない平坦な場所に位置している。

大宝寺は法然上人を祖とする浄土宗の寺院である。法然上人は「貧富や貴賎の差、知識のあるなし、罪のある人でさえも、そのようなことに一切開係なく、全ての人に仏の光がそそがれてこそ本当の仏教ではないか」と説いて悩める衆生を救った鎌倉期を代表する宗教者である。

その教えはただひたすら「南無阿弥陀仏」と唱えれば、おろかな人間でも、すべての苦しみから救われ、安らかな生活を送ることができて、死んだあとは極楽浄土に行ける、という(専修念仏」が、その中心的思想であった。

大宝寺の佐々木住職も、現代の世相の中では核家族化が進めば、ますます身寄りのない独身者が増え、後継者のいない人も多くなると考え、これらの人たちに安心してもらいたい、と「吉水陵」の建設を思い立った。「吉水陵」の名は、宗祖法然上人の御廟が京都,東山の吉水の地にあることにちなんで名付けられた。

「吉水陵」は、正面に五輪塔が安置され、その後方に七段にわたって雛壇が造成され、この各壇の上に高さ四五センチ、幅一五センチの俗名、戒名、死亡年月日を刻んだ墓碑が建てられるようになっている。お骨は地下の納骨室に安置する形式がとられている。

今のところ、女性の一人身の人や老夫婦がこのお墓を予約してゆく人が多く、小田急線伊勢原駅から歩いて、わずか五分という地の利のすぐれたお寺に、自分のお墓が持てるのも魅力になっているようだ。

佐々木住職は「身寄りのない方や、あとつぎのない方々が、一緒にこの吉水陵で眠るわけですから、どなたかが必ず自分の仏様と共にお参りしてくれますし、寂しくないと思いましてこのような形式のお墓を造っててみました」と話している。なお同寺では大宝寺墓地として通常の完成墓地(2.1㎡⇒二六五万円/2.3㎡⇒二七五万円)も設け、希望を受付けている。

伊勢原タイムより

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